観光サイクリングは小平です。
集合は小平駅近くの駐車場です。小平駅の開業は昭和2年(1927)、西武鉄道の新宿線と拝島線が乗り入れています。このエリアの西武鉄道は複雑です。多摩湖線や国分寺線も走っていますので小平駅の南西部は西武鉄道の魔境エリアなのではないでしょうか。
平成21年(2009)に設置された日本一大きな丸ポスト。
東京都内で丸ポストの保有数が第一位とのことで記念して造られました。
2015年に建てられた「なかまちテラス」。世界的な建築家の妹島和世さんの設計です。
エキスパンドメタルで覆われた妹島さんらしい建物。強度、採光、内部のプライバシーに配慮しています。
入口部はすみだ北斎美術館と近いデザインとなっています。
玉川上水から分水された小川用水。この用水によって小川村を開拓することができました。
青梅街道と並行して農家の方の生活道「たから道」が距離は短いながらも保存されています。「自転車とまれ」の路面標示から狭い道なのに自転車の通行量が多いことが分かります。
1656年創建の小川寺(しょうせんじ)。玉川上水が開削された1653年以降に水利に乏しく不住の地だった小平を開拓したのが小川九郎兵衛。新田開発に着手、小川分水の開削、そして小川寺を開基。この立派な山門は宝暦時代(1751-1764)の様式で1999年に落慶。
梵鐘は1686年鋳造。
小川九郎兵衛の墓。宝筐院塔です。
小平の地名の由来は、小川九郎兵衛が開拓した小川村、そして地形が「平」坦だったところから名付けられたようです。
小平は野菜直売所が多い。
小銭を用意しておいて少しずつお買い物するのが楽しいです。
YURAKU CHOCOLATE SHOP。
昭和30年(1955)創業の有楽製菓。
ご当地ブラックサンダーなどがズラリ。
直営店でしか購入できない商品も多数ありますよ。
小平市ふれあい下水道館。
下水を綺麗にする微生物の活躍が理解できちゃいます。
下水道の歴史などの展示のほか、実際に使われている下水道管の中に入ることができる日本で唯一の施設です。
鷹の台駅近くには珍しいスウェーデンパンのお店「torpet」さん。
ツアー開催日はマルシェに参加するためお店はお休みになってしまいますが、お近くにお立ち寄りの際は可愛いお店なのでそのうち是非。
ランチは招来川菜館さんを予定。
汁有り坦坦麺。
汁無し坦坦麺。
お味は本格四川でしっかり辛くて美味しいです。
辛いのが苦手な方は、すぐ隣の蕎麦屋「醍醐」さんへどうぞ〜!
昭和49年(1974)に磨製石器などが発見された鈴木遺跡。
後期旧石器時代(約3万8千年〜1万6千年前)を知る上で貴重な遺跡です。
海岸寺山門。建築様式は鎌倉式だそうで、天明3年(1783)築といわれています。重厚感があって見事です。
境内には小金井桜樹碑も建っています。江戸時代に玉川上水の両岸約6kmにわたり2千余本の桜が植えられました。 その桜並木は関東随一の桜の名所だったそうで、なんと桜の花による玉川上水の解毒作用も考えられて植樹したのだとか。桜の花にはクマリン(ポリフェノールの一種)という成分が含まれていて抗菌作用が期待できるようです。
江戸東京たてもの園の裏をス〜イスイ。
小金井公園の前身は宮内庁の土地。昭和15年(1940)に紀元2600年記念事業の小金井大緑地として計画されたものが最初のようです。
馬の背へ。
大正12年(1923)に造られた多摩湖から境浄水場に水を送る水道施設の上に狭山・境緑道(小平グリーンロード)が通っており、石神井川と立体交差するために土手を築いて立体交差しています。
立体交差!
パティスリー・レジュニールさんへ。
こちらのケーキがすこぶる美味しい!
帰宅して調べてみたら、たまプラーザ「デフェール」青森横丁「レ・サンク・エピス」でやられていたとのこと。
そりゃ美味しい訳です。
緑道のベンチでケーキタイムにしましょう!
日本における「ブルーベリーの父」とも呼ばれている東京農工大学の岩垣駛夫教授が、日本の気候に適したブルーベリーをアメリカから取り寄せました。昭和43年(1968)に実家が農家である教授の教え子に託し、小平の地でブルーベリーの栽培が始まりました。
走りやすい小平グリーンロード。
小平ふるさと村へ。
江戸時代初期から明治時代の建物を保管・復元した施設です。江戸時代にタイムスリップできますよ。
小平生まれのキウイフルーツの品種「東京ゴールド」。10月下旬〜11月上旬が収穫時期とされていましたが、気候の影響で今年は11月中旬以降から収穫になりそうです。
江戸時代から11代続く農家のファームショップ中村園さんではキウイ以外の農産物も直売しています。
最後はガスミュージアムへ。
東京ガスの歴史を学べる施設です。
英国フレッチャラッセル社製ガスレンジ。
大隈重信伯爵邸や岩崎男爵邸の台所で使われていました。
明治36年(1903)に出版された村井弦斎「食道楽」で存じ上げておりましたが、重厚感ある実物を拝見することができて興奮しました。このガスレンジを家の台所に設置したい道楽者って結構いるのではないだろうか。
以上の内容でサイクリングいたします。
ご興味のある方は小平までお越しください。