本日はどういう訳かフリーになったので奥秩父のホラの貝ゴルジュへ行ってきました。
夏は事務仕事も多く、ツアー運営6割、事務仕事4割というボリュームで自転車操業しているものですから、ツアーが発生しなかった日はチャンスなのであります。
ホラの貝ゴルジュは深い箇所が多くライフジャケットがあった方が良いのです。
サエラは体力が常軌を逸しているレベルで疲れたところを今まで見たことがない、クライミング力も秀でていて、さらにMTBも不良を引き連れてダウンヒルしてしまう、アウトドアと関係ないが料理の腕も抜群だ。しかし弱点もあります・・・泳げないのですよww
田部重治は日本登山黎明期に活躍した登山家。
大正8年(1919)に「日本アルプスと秩父巡礼」を刊行し、秩父山地を緑の渓谷美としてその魅力を表現しました。
「東沢に入るも峡谷に阻まれ、石塔尾根側を高巻きし三時間ほどシャクナゲの花を楽しむ余裕もなく、藪漕ぎを強いられ沢を偶然降りたところが奇観(法螺の貝)であった。「見よ 驚くべき笛吹川の神秘」」と奇観を評しています。
「秩父(三富)の山の美はむしろ渓谷にある。これほど潤いを有する渓谷を、どこに見出す事ができるだろうか」
紀行文「笛吹川を遡る」より
二俣吊橋を渡ったら入渓点です。
吊橋からは鶏冠山の山容。
初めは明るい河原歩き。
鶏冠山への登山道の分岐を過ぎたら本番です。
じゃーん!F1。
右岸のクラック伝いに登っていきます。
スタンスが微妙なのでクライミング力がないと登れないと思います。
よいしょっと。
この滝は落ちたらどうなるのかよく分からなかったので、下山時にまたゆっくり楽しむことにしました。滝壺で巻かれると面倒臭いですからね。
泳いで突破が多くなってきます。
基本的に足が着きませんが、たまにある大岩。飛び込んで岩があったら最悪〜!
ヌメり多めですが小滝登りも楽しい。
今日は何回飛び込んだのだろうか・・・
頭から飛び込みをすると、その分泳がなくて良いので体力の消耗を防げます。
ホラの貝ゴルジュに結構な頻度で入渓している方曰く、
「今年はまだヌメりが多く、今日は水量多め」とのこと。
深いところほど戻されます。
どこをとっても画になります。
ひょい。
ジャバジャバ〜。
流れが強い時は足を上げた方がリスクが少ないです。
ヌメり多めでしたのでセーフティーに。
またまたダイブ。
ここは浅くて余裕です。
予想より浅くて笑えました。
水流突破中。
そしてホラの貝ゴルジュへ〜。
ホラの貝〜♪
景観が凄い!
明暗差がハンパナイ!
突っ張ってゴルジュへイン!
核心部。
見事に突破でございます。
さらに上流へ遡行。水流強っ!
立てたらこっちのもん、でございます。
水泳力には自信がある。さらに息止め4分できちゃいます。
沢の泳ぎは少し独特で、水流の弱いところを狙って泳ぐのがポイントです。
左側の水流強いところから行こうかとも思いましたが、滑って激打ちするのも仕事に支障がでますのでセーフティーに。
リスク少なめにシャワークライム。スタンスは的確にするのが大事です。
といっても流れ強いですよね〜。
いろんな体勢で突っ張りながら突破中。
飛び込んで滝に取り付いたもののヌメヌメでお手上げ。
軽く左岸を巻きました。
この泳ぎが一番キツかった〜。
下山時に荷物なしでやったら楽勝だったので、水流の強さと荷物の抵抗度合いで難易度は変わりそう。
ライフジャケットは抵抗が大きいから難しいよね。
スライダーが楽しそうな区間を遡行。
奇跡的な美しさだな、こりゃ。
ロケーション抜群だ!
上から見た画。
慣れていれば余裕かと。
これを登ればゴルジュ突破。
深いところは突っ張って。
といっても深くて水流強めです。
ホラの貝ゴルジュ制覇〜♪
下山は楽々、スライダー!
私がいなくなったスライダーの後半。
だいぶ時間が経ってからサエラが左に右に進路を変えて滑ってきます。
さらに滑り落ちます。
泳いで突破が大変だったところも帰りは楽勝さ〜♪
ホラの貝ゴルジュ核心部のスライダー。
よく分からないと確かに怖〜い♪
実験台(サエラ)が先に滑ってくれるとイメージできて楽勝です。
帰りは早かったー。
滑って、飛び込み、流されて。だけで良いのだもの。
ホラの貝ゴルジュの下部も沢を下りました。
なんでもないところも結構楽しい。
F1の滝壺をチェックしにダイブ。
ダイブ2連発!
たあ〜っ!
クラックを確実に拾って、
F1もしっかり登り倒してホラの貝を完全制覇し満喫。休日のクレージーめな沢登りを楽しんできました。
ホラの貝ゴルジュは死亡事故が多発しています。
クライミング力があること、泳ぎが達者なこと、滝壺の形状や滝登りの攻略法を知っていること、巻道含め地形を把握していること、が必須になります。初心者は絶対に近づかないでください。高確率で事故ります。