観光サイクリングin土浦の下見

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来月の2/11(日)、12(祝)に開催する観光サイクリングin土浦の下見に行ってきました。ツアーの集合はJR土浦駅西口の近くにある駐車場です。
土浦駅に直結の商業施設「PLAYatré TSUCHIURA」が2020年3月にオープンし、自転車推しのお洒落な雰囲気に変貌しました。星野リゾートも入っており宿泊もできるのですが、なんと館内は自転車の持ち込みが可能となっております。

土浦駅を起点に「つくば霞ヶ浦りんりんロード」というサイクリングロードがあるのが自転車推しの理由。1987年に廃止された旧筑波鉄道の廃線跡を利用し距離約40kmのサイクリングロードとなっています。

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まずは霞ヶ浦総合公園へ。

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昭和4年(1929)にツェッペリン伯爵が発明した硬式飛行船「グラーフ・ツェッペリン号」が世界一周をする際に霞ヶ浦に8月19日から23日まで滞在。世界最大級の飛行船を一目見ようと30万人を超える見物人が殺到しました。ということで霞ヶ浦総合公園にはツェッペリン号の遊具があります。

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霞ヶ浦総合公園のシンボルとなっているオランダ型風車。土浦市市制50周年を記念して平成2年(1990)に建てられました。動力は電気で高さ25メートルの塔。

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風車の中段にある展望台からは日本で二番目に大きい湖である霞ヶ浦湖を見渡せます。

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平成22年(2010)に開館した予科練平和記念館へ。
昭和14年(1939)に神奈川県横須賀市から海軍飛行予科練習部が阿見町に移り、予科練習教育の最重要拠点としてパイロットを目指す少年達が厳しい訓練をしました。特攻など悲しい歴史にも触れた展示内容になっていますが、戦争の悲惨さを後世に伝え平和の大切さを考える機会になるかと思います。

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館内は写真撮影は禁止。
館外の零戦21型の実物大模型などは撮影可能です。

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ランチは吾妻庵総本店を予定。創業明治6年(1873)の老舗です。
混雑時は近隣の飲食店(保立食堂・亀屋食堂など)に変更するかもしれません。

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天ぷら蕎麦。美味しかったです!

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食後は蔵巡り。
矢口家住宅は東日本大震災で被害を受け修復して綺麗な建物ですが、元は1849年に建てられた貴重な蔵。

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土浦まちかど蔵「野村」は、江戸時代後期から明治時代初期に建てられた蔵。

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土浦まちかど蔵「大徳」は、江戸時代後期の呉服店を改装した蔵。
蔵の町並みが残る土浦でした!

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県内最古の銅鐘が残る等覚寺。
建永年間(1206~7)小田氏の祖である八田知家(鎌倉幕府の13人の合議制の一員)が極楽寺に寄進した銅鐘。鐘楼は金子清吉の彫刻で慶応元年(1865)に建てられたもの。

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東光寺。朱塗りの瑠璃光殿(薬師堂)は元文4年(1739)の建立。彫刻も見事です。

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土浦市立博物館を見学。

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文化財を鑑賞します。

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土浦城を散策。
築城は室町時代、廃城は明治6年(1873)。何重もの堀りに囲まれた本丸が亀の姿に似ていたことから「亀城(きじょう)」の異名を持ちます。

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江戸時代からの現存建物遺構は櫓門と霞門が残されています。
写真は櫓門。現存する櫓門としては関東地方唯一のもの。かつてはハトのフンが屋根に積もりすぎて傾いていたらしい。

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平成10年に復元された東櫓は内部も見学できます。

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土浦藩の文武両道修練の場として天保10年(1839)につくられた郁文館(藩校)の正門。昭和62年(1987)に解体修理され土浦第一中学校の敷地に保存されています。

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レンコン畑が広がる霞ヶ浦湖畔をサイクリング。

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茨城県霞ヶ浦科学センターの展示を見学。

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霞ヶ浦の歴史、治水対策、水質汚染への取り組み、などが分かりやすく展示されています。

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崎浜横穴古墳群。カキ化石床を掘り抜いた珍しい横穴墓です。

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約13万~12万年前の古東京湾形成時のカキ化石床だそうで、マガキの遺骸が波浪や潮流などによって自然に集積したようです。

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土浦は日本一のレンコン産地。茨城県の他には徳島県と佐賀県が産地として有名です。

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レンコンをお土産にいかがでしょう?

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土浦駅近くに戻ってきました。
日本三大水天宮というのがあるのだそうです。福岡県久留米市が総本宮、東京都中央区の水天宮、そして土浦の水天宮が数えられています。中を覗くと明治初期に造られた本殿を観察できます。金子清吉の気合いの入った彫刻が見所。天保11年(1840)に久留米藩主有馬頼徳の三女竹姫が土浦藩主土屋寅直に嫁入りした際に久留米水天宮を分祀したのがはじまり。

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土浦は桜川の河口につくられた城下町。水路や壕が多く、大雨が降ると洪水になりやすい地。また霞ヶ浦の逆流も度々起こり、常磐線の線路は土手の役割も持たせていました。昭和に入っても市街地は水浸しになり、霞ヶ浦へ溢れた水を排出するため排水ポンプや閘門は稼働していました。

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最後はお菓子屋さん巡り。
1軒目は和菓子の「すぎやま」さん。

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御賞味いただきたいのは蓮根カレーパイ。

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そしてアイスどら。

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食べ順は最初に蓮根カレーパイからいきましょう。
カレーパンが好きな方には刺さるお味です。

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買ったばかりはカチコチに凍っているので、しばらく経ってから食べましょう。お味は9種類。悩んでくださいませ。

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2軒目は洋菓子の「高月堂」さん。

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昭和感溢れる店内とケーキ達。

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霞浦の恵みというワカサギクッキーも面白枠としてお土産にどうぞ。

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1985年に開催された「つくば万博」から時間の止まった感のある土浦。土浦ニューウェイ、モール505など、昭和テイストなのが土浦の最大の魅力なのだと思います。江戸〜令和まで共存している土浦に是非!

2/11(日)の夜は土浦駅近くのホテルに宿泊するので、日曜日のツアー後にお時間ある方は「PLAYatré TSUCHIURA」でサクッと飲み食いしましょう。


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池ヶ谷 誠 について

セブンヒルズアドベンチャー代表。東京近郊でアウトドアツアーを企画運営。MTB・トレイルランニング・シャワークライミングなどマルチにガイディングしています。1973年神奈川生まれ。
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