低体温症にご注意を。

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昨日の磐梯山は悪天候。中腹より上は森林限界の岩場が続く吹きっさらし。ですのでひたすら寒いんです。登山口あたりは上の写真のように暖かいんですがね〜。

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登りも9合目あたりに差し掛かった時、頂上から下ってくる4名グループが何かフラフラとしている。「どうしました?」と声をかけたら「消耗して動けなくなっちゃったんです」とのこと。20代男性2人組の1人が低体温症になっているようだ。お友達の男性1人とたまたま居合わせた女性登山者2人組が何とか抱え付き添いゆっくり下山している。チームセブンヒルズのメンバーは精鋭揃いなのでサエラさんに任せ山頂を踏みに行ってきてもらう段取りに。私はすぐに切り替えて救助にあたることにした。

相当に冷え切ったようで意識も朦朧としており、なるべくスムーズに体温を奪っていく強風の森林限界の岩場から下降することを優先しました。ただ、焦って搬送して転倒し怪我したらいけませんので、その辺のリスク管理は頭に入れながら。樹林帯まで下れた時はホッとしましたね〜。少し休憩し、私の雨具を羽織らせて、お湯を飲ませ、補給食を口に含ませて。そして救助隊の方が1名合流。下山後の搬送手配などの連絡を取り合ってもらいながら、私は付きっきりで搬送。何とか無事にゴンドラリフトまで送り届けることができました。救助隊の方も5名になったので私はお役御免でトレラン本隊に合流へ。

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悪天候の高所は低体温症のリスクがあります。しっかりとした装備を用意しましょう。昨日の磐梯山のコンディションでしたら、雨具上下+フリース+手袋という装備が登山ペースの場合は必要でしょう。

登山口付近は暖かくて快適なんですがね〜。
装備、体力&技術、そして判断力。山に対して謙虚に向き合いたいものです。無事に下界に戻れて良かったー!


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池ヶ谷 誠 について

セブンヒルズアドベンチャー代表。東京近郊でアウトドアツアーを企画運営。MTB・トレイルランニング・シャワークライミングなどマルチにガイディングしています。1973年神奈川生まれ。
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