観光サイクリングin東京都心の橋巡りの下見

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観光サイクリングは都心の橋巡り。人形町を起点にサイクリングします。近くの公園に公衆トイレがあり、準備もしやすく便利な場所。電車でお越しの方は人形町駅から5分弱ほどのアクセスです。レンタルバイクをご希望の方は、操作説明など行いますので少しお早めにお越しくださいませ。集合後、橋についての基礎知識のご説明をいたします。

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橋の基礎知識を頭に入れたら橋巡りスタート。まずは日本橋です。
江戸幕府の開府に伴い1603年に架橋。現在の花崗岩を用材とした石造二重アーチ橋になったのは明治44年(1911)のこと。19代目または20代目にあたるとされています。この橋以前は木造だったのですが、江戸時代の日本橋のレプリカは江戸東京博物館に実物大でド〜ンと展示されています。ご興味のある方は江戸東京博物館へ。さて石材になる花崗岩。橋脚と基礎部分は山口県黒髪島(周南市)、側面は茨城県加波山(桜川市)、舗装とアーチ部分は茨城県稲田(笠間市)、高欄部分は岡山県北木島(笠岡市)の花崗岩を採用。同じ花崗岩でも違う産地のものを適材適所に使い分けることで色味や質感を変え、美しく見せる工夫がなされています。

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日本橋は、日本の道路網の起点です。江戸時代には五街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)の起点として、日本橋から1里(約3.927km)毎に土を盛り、榎や松を植えて目印にした一里塚を主な街道には設置しました。明治以降も国道の起点として継承されています。日本国道路元標(にほんこくどうろげんぴょう)は、実は法律的には根拠がないそうだ。だからモニュメントみたいなものなのですが、昭和47年(1972)に当時の首相である佐藤栄作の文字によるプレートが日本橋のど真ん中に埋められています。日本橋の北詰にある元標の広場には、日本国道路元標の複製と移設された東京市道路元標があります。

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意匠を担当したのは妻木頼黄(つまきよりなか)。横浜の赤レンガ倉庫や横浜正金銀行本店(現神奈川県立歴史博物館)などの作品を残した建築家です。和洋折衷のデザインで日本の美が随所に装飾されています。橋に6基ある燈柱には、一里塚にゆかりのある榎や松の紋様。明治22年に決まった東京市紋章(現在の東京都紋章でもある)を手にした唐獅子は橋を守ってくれるよう願いが込められています。イタリアの彫刻家ドナテッロのライオン像や運慶作といわれる奈良県手向山八幡宮の狛犬などを参考にしたそうです。

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橋の中央には麒麟像。橋と地域がさらに躍進していけるようにとの願いが込められています。彫刻を担当したのは渡辺長男(わたなべおさお)。青銅製です。

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親柱には橋名板があり「日本橋」と漢字で書かれています。これは明治44年ながら徳川幕府最後の将軍である徳川慶喜によるもの。江戸時代の面影を残すべく、当時の東京市長であった尾崎行雄が依頼したそうだ。橋を渡った反対側にはひらがなで「にほんばし」と書かれています。漢字とひらがなで橋名が書かれているのは全国共通。

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日本橋には東京大空襲時の焼夷弾跡が残っています。2010~2011年にケルヒャー社が日本橋のクリーニングプロジェクトをしたのですが、お陰で焼夷弾跡が目立つようになりました。震災や空襲にも負けなかった日本橋。これからも大事にしたいものですね。

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日本橋から移動すること約300mで常盤橋に到着です。2連鉄筋コンクリートアーチ橋で大正15年(1926)に架橋。

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少し上流に明治10年(1877)に架橋した都内随一の洋式石橋である常磐橋があるのですが、現在は東日本大震災のダメージにより解体・復旧修復工事中。2017年には工事が終わる予定です。橋詰には江戸五口のひとつである常盤橋門の石垣も残っていますので工事後の常磐橋が楽しみです。

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皇居に移動し平川橋です。昭和63年(1988)に現在の桁橋に。桁はヒノキ、橋脚は石造りです。平川橋の擬宝珠は全て江戸時代初期のもの。徳川家康〜家光ぐらいに製作されたもののようです。ただし、どこの橋から持ってきたのかは不明とのこと。

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御茶ノ水駅の聖橋へ。昭和2年(1927)に架けられた鉄筋コンクリートアーチ橋。デザインが美しく、東京を代表する橋のひとつです。デザインは山田守。永代橋や日本武道館など多くのモダニズム建築を残しています。聖橋も震災の影響により長寿命化工事中。2017年には工事が終わる予定。

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聖橋は橋の内部も統一感のあるデザインになっています。

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旧万世橋駅付近の鉄道高架橋は大正8年(1919)完成の鉄筋コンクリート造化粧煉瓦貼アーチ橋。明治45年(1912)から昭和18年(1943)まであった万世橋駅の鉄道高架橋は、今なお美しく保たれています。構造は鉄筋コンクリートの上に煉瓦を貼り合わせたもの。コンクリートが広まったのは2人のフランス人発明家によるものです。まず、ジョゼフ・モニエが1867年にコンクリートを金網で補強する技術、いわゆる鉄筋コンクリートを生み出しました。その後、ウジェーヌ・フレシネがコンクリートの中に鋼ワイヤーを入れて引張力を導入するプレストレスト・コンクリート(PC)の技術を生み出しました。この技術は現在でも使われているものです。

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2013年9月、マーチエキュートがオープン。商業施設として旧万世橋駅が復活しました。営業時間内であればプラットホームにも上がれますよ。

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昌平橋(しょうへいばし)は、大正12年(1923)完成の鉄筋コンクリート製アーチ橋。総武本線や中央本線、さらには丸ノ内線が複雑にシンクロしており、撮影スポットとして人気のポイントです。

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写真奥に架かる万世橋は、昭和5年(1930)完成の石及びコンクリートのアーチ橋。

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いらっしゃいまんせい。肉の万世秋葉原本店です。屋号は万世橋に由来します。こちらでカツサンドやハンバーグサンドなどランチを購入。

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再び皇居に戻り二重橋へ。正式名称は皇居正門石橋といい明治20年(1887)完成の石造二連アーチ橋です。二重橋はこの正門石橋と奥にある正門鉄橋の総称として言われていますが、厳密には奥の正門鉄橋が二重橋だそうです。奥の鉄橋(二重橋)は昭和39年(1964)に架け替えられました。

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日比谷公園に移動。こちらでランチタイム。「公園の父」といわれる林学博士の本多静六が設計した日本初の洋風近代式公園です。この水飲みは、日比谷公園開設当時の明治36年(1903)のもの。

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万世のカツサンドとハンバーグサンドをパクつきましょう。

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有楽町レンガアーチ橋。約3km(汐留〜常盤橋)と日本最長の規模を誇る明治40年完成の総煉瓦造アーチ橋。先ほど訪れた万世橋付近は鉄筋コンクリート造化粧煉瓦貼アーチ橋ですから、居酒屋さんがひしめく有楽町ガード下はとても価値のあるものなのです。もちろんコンクリートなどで補修工事されていますが、今なお現役の歴史的赤煉瓦巨大建造物であります。

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銀座、築地を抜けて勝鬨橋へ。昭和15年(1940)に完成した日本に現存する数少ない可動橋(現在は動きません)。中央部が跳開橋になっており、両サイドの固定部がアーチ橋。船が航行する際に中央の跳開橋を可動していました。流通が車に変わり大型船の航行が減ったこと、晴海通りの渋滞などの理由によって、昭和45年(1970)を最後に跳開橋の開閉が停止されました。

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跳開橋を可動していた頃は、管理棟に係員がおり、前日までに申請していた船がきたら信号とサイレンで通行を止め、電動で動く桁の開閉ボタンを操作していたそうです。

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この中央部が跳ね上がっていたのですね。凄っ。

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月島のもんじゃストリートを抜け中央大橋へ。平成5年(1993)完成の斜張橋。この洗練されたデザインの橋はフランスの会社が設計したそうです。

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相生橋は平成10年(1998)完成の鉄鋼製トラス橋。橋の下に公園があるのもユニーク!

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旧弾正橋は明治11年(1878)に架橋された日本最古の鉄橋。昭和4年に移設され保存されています。フォルムや質感が抜群です。

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永代橋(えいたいばし)は大正15年(1926)完成の鋼製アーチ橋。関東大震災後の震災復興事業の第一号です。震災復興事業で造られた隅田川の橋は、相生橋・永代橋・清洲橋・蔵前橋・駒形橋・言問橋・両国橋・厩橋・吾妻橋の9つの橋がこの時期に集中して架けられます。現在では、相生橋(1999年)だけが震災復興橋梁では唯一架け替えられています。永代橋はドイツのルーデンドルフ鉄道橋をモデルにしています。

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豊海橋(とよみばし)は昭和2年(1927)に架けられたフィーレンデール橋と呼ばれるラーメン橋。日本初のフィーレンデール橋です。

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最後に巡るのは清洲橋。昭和3年(1928)完成の鋼製吊り橋です。当時世界最美の橋と呼ばれたドイツのヒンデンブルグ橋をモデルにしています。「帝都東京の門」と呼ばれた永代橋と対になるように造られ「震災復興の華」と呼ばれる美しい橋です。平成19年(2007)に勝鬨橋・永代橋・清洲橋は国の重要文化財に指定されました。東京のたくさんの名橋を巡るサイクリングツアー。ご興味がございましたら自転車で橋巡りましょう!


池ヶ谷 誠

池ヶ谷 誠 の紹介

セブンヒルズアドベンチャー代表。東京近郊でアウトドアツアーを企画運営。MTB・トレイルランニング・シャワークライミングなどマルチにガイディングしています。
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